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【発泡ウレタン断熱材】昼間に火災で亡くなる理由とは


毎年のように昼間に亡くなる火災
万が一の時には命を守れない発泡ウレタン火災

【発泡ウレタン断熱材】昼間に火災で亡くなる理由とは


1.昼間に突然倒れる最も恐ろしい火災

博多駅東の解体現場で何が起きたか


西日本新聞ニュース速報 2021/9/13 18:42

福岡市消防局によると、13日午後445分ごろ、福岡市博多区博多駅東3丁目で「70代男性が解体現場で倒れた」と119番があった。

消防が駆け付け、「気分が悪い」などと訴えた3人を病院に搬送した。

博多署によると、搬送された70代男性が死亡した。残りの70代男性と20代男性は意識があり、命に別条はない。3人は一酸化炭素(CO)中毒の症状があるという。



毎年のように昼間に建物工事をしていて、突然、亡くなることが起きています。火災現場では出火場所の特定はしてくれますが、出火原因や亡くなった原因分析までの特定が厳密ではありません。解体現場でバナーの火を使って解体していくと断熱材のウレタンに引火して無色透明の一酸化炭素が壁を伝わって建物に回ります。その原因で昼間に亡くなるケースがあります。しかし、火災現場の調査に入った段階ではガスが消えているので死亡した本当の原因特定は出来ないのです。


火や煙が出れば逃げれます。火や煙が出ないのに「気分が悪くなった」のは体調のせいと思ってしまうのです。昼間に火が出ないのに一酸化炭素中毒になって昼間に亡くなっている原因です。


2.火が出ない火災の恐怖



マルハニチロの倉庫火災事故

マルハニチロの倉庫でも昼間に亡くなっています。

この事故は火災と最初から報道されていましたが、バナーの火が発泡ウレタンに引火して、一酸化炭素の有毒ガスが壁を伝わって火の無い場所で人が亡くなっています。

発泡ウレタンによる引火で有毒ガスが回って一酸化炭素中毒で死亡でした。


今回の博多の解体現場はビルが立ち並ぶ場所での解体ですから、ビル解体でバナーを使っていたと思われます。(博多駅前に住んでいたから分かる場所です) 発泡ウレタンに引火して有毒ガスのシアン化合物が発生して吸ってしまったことです。

1分も吸わないうちに脳がやられて体が動かなくなります。

これを単に「一酸化炭素中毒」と呼んでいます。


火が出ていないのに人が亡くなります。これが今の火災なのです。



3.新築で住宅を買われるときに注意すべきこと


家を買うとき断熱材のことは注意したい


断熱性能が良い一面だけ見ると、発泡ウレタンは優秀です。

しかし、火災が起きると命が守れない。



天井裏からの出火した事例

グラスウールに引火した火災事故現場(愛媛県)に入ったことが有ります。

幸いなことに火の回りの方が早く、気づくのが早く逃げて助かっています。

昼間に天井裏から出火して家が燃えていました。

火災原因不明とされながらも、天井や壁の電線が引火したと思われます。

火災後の現場は、有毒ガスが部屋中に染み込んでいました。

少し家の中にいると、化学物質で頭が痛くなりました。


住宅を売る人は、「火災報知が義務化されて付いています」などと説明をしているそうですが、火災死亡事故が減らない。 火よりも先に有毒ガスが家の中を巡るからです。


住宅会社の説明は、何かの一面では正しいのですが、違った角度から見ると大きな間違いが多いように思えています。「弁証法」とう詭弁の話法が多いように思えます。


4.火災保険は万能ではない


火災になれば家の延焼度合いに応じて保険がもらえます。

人が亡くなることに対しては補償されません。

尊い命が亡くなっても、火災で家は燃えていないのに補償は下りないのです。


5.コンクリートだから火災に強いは間違い