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家の壁に珪藻土を選ぶべきか!?

家の壁に珪藻土を選ぶべきか!?

珪藻土の壁は安全なのか?健康被害を確かめる
珪藻土に含まれるアスベスト問題

更新日:2022年8月15日


一時期、珪藻土はアスベストと同じで肺に影響を及ぼすと議論がされていました。

珪藻土バスマットなどからも発がん性の高いアスベスト(石綿)が検出されていたニュースが出ています。

  厚生労働省報道資料→https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_15093.html


  

『アスベストを含有していた原因は不明』とされています。

ホームセンター大手のカインズ(埼玉県本庄市)が販売した珪藻(けいそう)土のバスマットなど約29万点の製品を回収すると発表しています。基準値を超えるアスベスト(石綿)が含まれている可能性があるため。破損すれば飛散する恐れがあり、使用中止を呼び掛けている。商品はインターネット販売や大阪府貝塚市のふるさと納税返礼品として流通しています。(2020年12月時事通信社記事抜粋)

家具大手「ニトリ」も、、、9商品約241万個の自主回収を始めました。


両社とも、削ったり、割れたりしなければ大丈夫のようにニュースリリースをしていますが、割れるのが難点だったのが珪藻土のマットです。そして、吸水力が落ちたり、表面が汚れてきたら、紙やすりを使って、お手入れをするのが一般的な使われ方です。

店舗への持ち込み回収ですが、アスベストが飛散しないように安全対策の徹底が必要です。 目次 1.珪藻土とは

   2.アスベスト問題とは

   3.住宅に珪藻土を使って良いのか?

   4.もし、住宅の珪藻土にアスベストが含まれていたら、、

   5.珪藻土の家の実態について

   6.国の安全基準は変わるもの

   7.結論



1.珪藻土とは


バクテリアなどの殻が化石で固まった岩です。 昔からある健康素材のように勘違いされていらっしゃる方が多いですが、近年になって住宅の壁に使われ始めたものです。漆喰に類似した外観に仕上げることが簡単に施工できるため、自然素材への関心が高まりを受けて使われているものです。 珪藻土そのものには接着能力はないので接着剤などと混合したものを壁に塗っています。 珪藻土に含まれている結晶シリカには発癌性があるとして海外では使用が禁止された国もあります。発癌性があるのは焼いてセラミック状になった珪藻土で、焼結していない製品には問題がないという意見もあります。


珪藻土の粒の大きさは大体100µmから1mmの間の大きさです。



2.アスベスト問題とは


石綿(アスベスト)は、天然に産する繊維状けい酸塩鉱物で「せきめん」「いしわた」と呼ばれています。その繊維が極めて細いため、研磨機、切断機などの施設での使用や飛散しやすい吹付け石綿などの除去等において所要の措置を行わないと石綿が飛散して人が 吸入してしまうおそれがあります。←厚生労働省HP引用


石綿の粒が小さいから、人が呼吸をして吸い込むと気管支から肺胞への入口が直径数十μmと小さく、肺胞の中に入ったアスベスト繊維が自然に出ることが難しいという問題。


肺胞の入り口が数十μm

ヒトの髪の毛の直径(40μm~100μm)



3.住宅に珪藻土を使って良いのか?


法律上は規制されていません。今回のニュースのように珪藻土にアスベストが含まれていれば、アスベストを除去する必要が有ります。