創立9周年を迎えて ― 真実を知ることから、佳い家づくりは始まる
- cozybase

- 1 日前
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家づくりを通して、世の中の問題を解決してく。現状と真実の違いを見つけ、本質を見極め、新しい答えをつくっていく。それがコージーベースの使命であり、これからも変わることのない思いです。

コージーベースは創立9周年を迎え、10年目を歩み始めました。
振り返れば、私がコージーベースを創業した理由も、それ以前に社会人として取り組んできた仕事も、根底にあるものは同じだったように思います。
それは、
「世の中の現状と真実に違いがあるのなら、その違いを正し、新しい答えをつくること」
です。
私は社会に出て大きな企業に勤め、26年間、新規事業や社会の問題解決に携わってきました。そこでは、既存の仕組みや常識をそのまま受け入れるのではなく、
「本当にこれが正しいのか」
「もっと良い方法はないのか」
「社会にとって、本当に必要なものは何なのか」
という問いを繰り返してきました。
新しい技術や新しい発想によって、これまで解決できなかった問題に新しい答えを出していく。私にとって新規事業とは、単に新しい商品やサービスを生み出す仕事ではありませんでした。
世の中に存在する問題を発見し、その本質を見極め、解決すること。
いわば「社会の問題解決型ソリューション」をつくることが、私の仕事でした。
なぜ、私が住宅会社をつくったのか
そんな私が住宅建築の世界に入ったのは、まったく違う仕事を始めたように見えるかもしれません。
しかし、私自身はそう思っていません。
むしろ、コージーベースの創業は、私がそれまで取り組んできた仕事の延長線上にあります。住宅について学べば学ぶほど、私は一つの大きな疑問を持つようになりました。
「住宅業界で当たり前とされていることは、本当に住む人にとって正しいのだろうか」
という疑問です。
住宅は、人生の中でも最も大きな買い物の一つです。
そして、その家で家族は何十年も暮らします。
子どもが生まれ、育ち、大人になります。
家族はそこで食事をし、眠り、毎日呼吸をします。
それほど人生に大きな影響を与えるものなのに、住宅を選ぶ基準は本当に正しいのだろうか。私はそこから、住宅を本質から見つめ直すようになりました。
「売るための価値」と「住む人の価値」は同じなのか
住宅業界には、長年続いてきたさまざまな価値観があります。
坪単価、設備のグレード、デザイン、断熱性能、省エネ性能。
補助金、住宅ローン減税。
もちろん、これらはいずれも家を選ぶうえで必要な情報です。
国が住宅性能の向上を促すために補助制度を設けることにも、大切な役割があります。
しかし、ここで一度考えていただきたいのです。
補助金がもらえる家だから、本当に佳い家なのでしょうか。
補助金が100万円出る。
税制上の優遇を受けられる。
省エネ性能を示す数字が高い。
これらは住宅を選ぶ際の一つの判断材料にはなります。
しかし、それだけで、その家が家族にとって本当に価値のある家であることを証明しているわけではありません。
補助金の有無によって、本来何十年も暮らす家の価値が変わるわけでもありません。
住宅会社にとって「売りやすい価値」と、
そこで暮らす家族にとっての「本当の価値」。
私は、この二つを分けて考える必要があると思っています。
家の価値は、住み始めてから分かる
家を購入するとき、人は完成したばかりの家を見ます。
きれいなキッチン。
新しい設備。
美しい外観。
整ったインテリア。
しかし、本当の家の価値が分かるのは、住み始めてからです。
夏はどうなのか。
冬はどうなのか。
家の中の空気はどうなのか。
結露は起きないのか。
カビは発生しないのか。
年月が経ったとき、家はどう変化するのか。
そして何より、
そこで暮らす家族が健康で、安心して、穏やかに暮らしているのか。
私は、こちらの方が住宅の本当の価値だと思っています。
私の目の前で起きたことが、私にとっての真実です
コージーベースを創業してからの9年間、私は住宅に関するさまざまな相談を受けてきました。その中には、新築住宅を購入したにもかかわらず、住み始めてから住環境に悩み、私たちのところへ相談に来られた方々もいらっしゃいました。
ほぼ毎年、そうしたご相談に向き合ってきました。
新しい家を建てた。
家族が幸せになるはずだった。
それなのに、その住まいそのものについて悩まなければならなくなった。
私は、その現実を目の前で見てきました。
統計だけでもありません。
理論だけでもありません。
誰かから聞いた話でもありません。
私の目の前で実際に起きたことが、私にとっての真実です。
だからこそ、見て見ぬふりをすることはできませんでした。
知らなければ、選ぶことはできない
住宅購入者が悪いわけではありません。
知らされていなければ、判断することができないからです。
住宅に使われている建材。
壁の中に隠れてしまうもの。
室内の空気。
換気。
断熱。
結露。
カビ。
耐久性。
そして、何十年という時間の中で発生する維持費。
家を建てる前に知っていれば、選択できることがあります。
しかし、家が完成した後では簡単に変えられないものがたくさんあります。
だから私は、
家選びには「知らないことの代償」がある
とお伝えしています。
住宅会社を選ぶ前に、まず知ってほしい。
知ったうえで、ご自身で判断してほしい。
コージーベースを選ぶかどうかは、その後の話です。
私は、それが住宅を提供する側の誠実な姿勢だと思っています。
真実を知る人が増えれば、住宅業界は変わる
コージーベースを設立した理由の一つは、
住まいについて真実を知る人を増やしたい
という思いでした。
消費者が正しい知識を持てば、住宅会社も変わらざるを得ません。
価格だけでは選ばなくなる。
補助金だけでも選ばなくなる。
見た目だけでも選ばなくなる。
「この家は、なぜこの材料を使っているのですか」
「この性能は、実際の暮らしにどう関係するのですか」
「30年後、この家はどうなっていますか」
「家族が毎日吸う空気まで考えられていますか」
そんな質問をする人が増えていく。
それこそが、住宅業界をより良い方向へ変えていく力になると私は考えています。
9年間、変わらなかったもの
会社を経営していれば、さまざまなことが変わります。
社会も変わります。
住宅価格も変わりました。
法律も変わりました。
省エネ基準も変わりました。
住宅設備も進化しました。
しかし、コージーベースが創業以来、変えていないものがあります。
「人が健康で、安全に、安心して暮らせる家をつくる」
ということです。
特別なことをしているつもりはありません。
本来、家とはそういうものであるはずです。
雨風を防ぐ。
地震から家族を守る。
暑さや寒さから人を守る。
安心して眠れる。
きれいな空気の中で呼吸できる。
子どもが健やかに育つ。
家族が穏やかに暮らす。
私たちは、その「当たり前」を極めたいと思っています。
10年目も、世の中の問題を解決する会社でありたい
コージーベースは、9年を終え、10年目に入りました。
私自身の仕事を振り返ってみると、大企業で新規事業に携わっていた頃も、行政や研究機関に関わっていた頃も、そして現在住宅をつくっている今も、やっていることは変わっていません。
現状と真実の違いを見つける。
問題の本質を考える。
そして、新しい答えをつくる。
それが、私がこれまで生きてきた中で培ってきた仕事の価値なのだと思います。
そして今では、それが私自身の生きる意味の一つなのではないかとも感じています。
住宅を一棟建てることだけが、コージーベースの仕事ではありません。
一つの家族が健康に暮らす。
そこで子どもが育つ。
その子どもが大人になり、誰かを幸せにする。
そして次の世代へとつながっていく。
家は、人の人生を支える社会基盤です。
だからこそ、住宅を良くすることは、社会を良くすることにつながる。
私はそう信じています。
9年間、コージーベースを支えてくださったお客様、地域の皆様、職人の皆様、そして私たちの考えに共感してくださったすべての方々に、心より感謝申し上げます。
10年目も、流行を追うのではなく、本質を追い続けます。
世の中の「当たり前」を疑い、
真実を確かめ、住む人にとって本当に価値のある答えをつくる。
そして、子どもたちの未来に残す価値のある家をつくる。
それが、これからも変わることのないコージーベースの使命です。
コージーベース株式会社 代表取締役 松本 好司

