家の壁に珪藻土を選ぶべきか!?



一時期、珪藻土はアスベストと同じで肺に影響を及ぼすと議論がされていました。


今回は、珪藻土バスマットなどから発がん性の高いアスベスト(石綿)が検出されていたニュースが出ています。


  厚生労働省報道資料→https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_15093.html


  『アスベストを含有していた原因は不明』とされています。


ホームセンター大手のカインズ(埼玉県本庄市)が販売した珪藻(けいそう)土のバスマットなど約29万点の製品を回収すると発表しています。基準値を超えるアスベスト(石綿)が含まれている可能性があるため。破損すれば飛散する恐れがあり、使用中止を呼び掛けている。商品はインターネット販売や大阪府貝塚市のふるさと納税返礼品として流通しています。(2020年12月時事通信社記事抜粋)

家具大手「ニトリ」も、、、9商品約241万個の自主回収を始めました。


両社とも、削ったり、割れたりしなければ大丈夫のようにニュースリリースをしていますが、割れるのが難点だったのが珪藻土のマットです。そして、吸水力が落ちたり、表面が汚れてきたら、紙やすりを使って、お手入れをするのが一般的な使われ方です。

店舗への持ち込み回収ですが、お使いの方は安全対策の徹底が必要です。 珪藻土を家の壁に選ぶべきか!?について書いています

目次 1.珪藻土とは

   2.アスベスト問題とは

   3.住宅に珪藻土を使って良いのか?

   4.もし、住宅の珪藻土にアスベストが含まれていたら、、

   5.珪藻土の家について

   6.国の安全基準は変わるもの

   7.結論

1.珪藻土とは

バクテリアなどの殻が化石で固まった岩です。 昔からある健康素材のように勘違いされていらっしゃる方が多いですが、近年になって住宅の壁に使われ始めたものです。漆喰に類似した外観に仕上げることが簡単に施工できるため、自然素材への関心が高まりを受けて使われているものです。 珪藻土そのものには接着能力はないので接着剤などと混合したものを壁に塗っています。 珪藻土に含まれている結晶シリカには発癌性があるとして海外では使用が禁止された国もあります。発癌性があるのは焼いてセラミック状になった珪藻土で、焼結していない製品には問題がないという意見もあります。


珪藻土の粒の大きさは大体100µmから1mmの間


2.アスベスト問題とは

石綿(アスベスト)は、天然に産する繊維状けい酸塩鉱物で「せきめん」「いしわた」と呼ばれています。その繊維が極めて細いため、研磨機、切断機などの施設での使用や飛散しやすい吹付け石綿などの除去等において所要の措置を行わないと石綿が飛散して人が 吸入してしまうおそれがあります。←厚生労働省HP引用


石綿の粒が小さいから、人が呼吸をして吸い込むと気管支から肺胞への入口が直径数十μmと小さく、肺胞の中に入ったアスベスト繊維が自然に出ることが難しいという問題。


肺胞の入り口が数十μm

ヒトの髪の毛の直径(40μm~100μm)


3.住宅に珪藻土を使って良いのか?

法律上は規制されていません。今回のニュースのように珪藻土にアスベストが含まれていれば、アスベストを除去する必要が有ります。

今回ニュースになったのはバスマットという商品でしたから、厚生労働省が検査機関に持ち込めた訳ですが、住宅の壁までのチェックすることは極めて困難です。


公的機関のデータでは、珪藻土自体に含まれる成分が安全と言い難い警告が行われています。

◆厚生労働省の安全データシート◆

安全データシート(Safety Data Sheet)とは、化学物質および化学物質を含む混合物を譲渡または提供する際に、その化学物質の物理化学的性質や危険性・有害性及び取扱いに関する情報を化学物質等を譲渡または提供する相手方に提供するための文書です。

厚生労働省の安全データシートによると、珪藻土に含まれている結晶シリカ(結晶質シリカ含有率0.1%以上のもの)は、2018年03月16日に改訂されております。


安全データシートに書かれてある内容は、、、

発がんのおそれ、長期にわたる、又は反復ばく露による呼吸器の障害」と記してあります。


出典 厚生労働省「職場の安全サイト」

   https://anzeninfo.mhlw.go.jp/anzen/gmsds/61790-53-2b.html


毎日暮らす家において、発がんのおそれ、長期に渡る呼吸器の障害が起きる物質が含まれる素材を使うことは些か疑問です。住宅業界では自然素材という言葉を多用しておりますが、元々の素材そのものは自然界のものであっても加工されて石油化学製品が使われていたり、自然素材の使われている成分自体に疑問がある材料が多いのが実態です。


◆国連のIARC(国際ガン研究機関)

結晶性シリカは、ヒトに対して発がん性があると分類されています。

 出典 IARC https://publications.iarc.fr/86

 ・シリカ、一部のシリカ酸塩、炭塵、パラアラミドフィブリル

 ・ヒトに対する発がん性リスクの評価に関するIARCモノグラフ第68巻

4.もし、住宅の珪藻土にアスベストが含まれていたら、、、

住宅に使われているアスベスはどのように除去をするかと申し上げますと、、、

新型コロナウィルスの時に医師が使う防護服を来て専用マスクで除去作業をします。


建築物を解体・改造・補修する作業は、都道府県知事等へ14日前までに届出が必要なほか、集じん装置の設置、隔離、湿潤化等の作業基準の遵守が義務づけられています。

 

◆アスベスト調査  愛媛県HP(アスベスト関係Q/A)

 愛媛県では建材に含まれるアスベストを行政として調査していません。

 個人で調査機関へお金を出して調査をしてもらう必要があります。  https://www.pref.ehime.jp/kankyou/k-hp/theme/bushitsu/asbestos/qa.html#A2


◆アスベスト除去費用  対応して頂ける業者を見つけること自体が困難です。

 近隣への飛翔対策も必要となり、家1軒で数百万円も掛かると言われています。


5.珪藻土の家の実態について

珪藻土の家を見たことありますが、壁に塗った珪藻土を手で触ると、パラパラ粉が落ちてきます。湿気が溜まる天井がビニールクロスになっていたりします。 ご飯を食べていると、パラパラと天井から珪藻土が落ちてくる可能性があるから、??? 、、、不思議な使い方をしていると感じました。

そのままの珪藻土はカビが発生しますので、通常は何らかの防カビ材が入れられています。 建材には指定物以外の表示義務が有りませんので、表示されていないので使っていないと言い切ることも可能でしょう。 珪藻土は聚楽壁(じゅらくへき)の壁にも珪藻土は含有しております。 珪藻土のバスマットや珪藻土のコースターに留まらすに広範囲での調査が必要ではないでしょうか?


6.国の安全基準は変わるもの

今回、アスベストの基準が0.1%を超えた1.3%の珪藻土バスマットが問題となっています。

アスベスト含有率の基準も変わって来ており、当初1%だったものが0.1%に引き下げて厳しくなっています。

100グラムに1グラム含まれていたら危険という基準が、1kgに1g含まれたら危険に改訂された訳です。

また、令和2年になって、石綿含有建材の除去等作業における石綿の飛散防止を徹底するための法律も公布されて強化されています。もし、珪藻土の壁にアスベストが含まれていたら完全に撤去は不可能であり、家自体に住むことが出来ない、解体するにも膨大な費用が掛かることが安易に予測できます。 すべての商品に安全性の点検などしていないのが事実 日本珪藻土日用雑貨製造協会がアスベストが重量の0.1%を超えて含有していないか点検の周知徹底を促しています。しかし、商品が出回った後の今頃になって、、、自主点検を行うというのは商品に対する点検が成されていないことを意味するものです。 「日本珪藻土日用雑貨製造協会」がアスベスト不使用のメーカーを公開。品質維持のため会員企業に向け製品の取扱い点検を周知 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000016.000046167.html


7.結論

今回のアスベストが含まれていた問題だけでも判るように珪藻土は大きなリスクを伴います。万が一の健康被害だけではなく、除去費用も大きな金額です。

今まで安全と言われていた建築材料に含まれる成分に発がん性が認められて製造禁止になったりしています。アスベストもそのうちの一つで、使わないと建築確認が出ない時期もありました。世の中の基準、国の基準も変わっていきます。 珪藻土に含まれる成分も基準値を超えると、安全だとは言い難い公的機関のデータもあります。 わざわざ珪藻土を選んで、高いリスクをとる必要はないのではないでしょうか。

調湿効果を考えるなら、無添加・無塗装・ノーワックスの木材を多く使えば良いです。 漆喰とか、土壁とか、昔からある健康素材を選ばれた方が安全だと言えます。

漆喰についても、石灰を合成のりで固めている漆喰がほとんどです。早く乾かせるのには良いですが、含有物に何が含まれているのか!?、、、工務店や消費者は分からない。

少量の危険な含有物が家にあると、安心安全な暮らしとは言えないと思います。

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合成のりではないホンモノの漆喰ですから、下地材を塗り、その上に漆喰を塗っています。 リフォームで、ビニールクロスから〝幻の漆喰〟への塗り替えもやっています。

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