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  • 執筆者の写真cozybase

住宅業界の不都合な事実_保育園

更新日:2021年10月21日


大阪府堺市の保育園で、国の指針値の10倍を超える化学物質・トルエンが測定された事例が過去にNHKクローズアップ現代+で放送されています。


この放送で、住宅業界の不都合な事実が明るみになりました。

この保育園では、熱が出る、鼻水が出る、目が赤いなどの症状が半数以上の園児で見つかりました。一度、化学物質過敏症になると治ることが難しいと言われています。

床材とコルクを接着するボンドが原因でしたが、室内温度を上げて化学物質を揮発させるベイクアウトと呼ばれる対策を行いましたが、違う化学物質の濃度が上がっています。 床材を張り替えても染みついた化学物質は、床を張り替えても指針値を下回りませんでした。一度発生した科学的の濃度を下げるのが如何に難しいかが判ります。

この保育園では、 後に保育士に対する労災認定が下り世間を騒がせました。


その後に裁判となりましたが、裁判を起こしている間にどんどん症状が悪化し、正式に「化学物質過敏症」と診断されています。 鼻血が数十分止まらない子、喘息が悪化し今も通院を続ける子、乗り物や飲食店の換気が不十分だと頭痛を訴える子、排気ガス・タバコ・芳香剤・殺虫剤などの臭いを嗅ぐと気分が悪くなり体調を崩す子どもなど、症状は様々だそうです。 この園を卒園されたお子様は、今は大人になっています。 しかし、大人になっても「化学物質過敏症」で苦しんでいます。


住宅業界の不都合な事実は、この大阪の保育園を起点に明るみになりました。


~シックハウスから子どもを守れ~クローズアップ現代


http://www.nhk.or.jp/gendai/articles/1644/index.html



愛媛県松山市でも新築を買われて化学物質過敏症


松山で新築の家を建てられて、シックハウスによって子供が寝たきりになった親御様がご相談に来られたりしています。住宅メーカーに床を張替てもらっても、換気扇を付けてもらっても、お子様の健康は元に戻っていません。

大学病院では、「中枢神経機能障害(化学物質過敏症)」と呼ぶそうです。

神経性のガスにやられてしまっていますから、簡単には治りません。 新築の家に住んで喉から血が出たとか、体に湿疹が出たとか、様々な方が当社にお越しになられているのが現状です。 身近において、知らない間に起きていることだと知って頂ければと思います。



愛媛県での保育園選び


残念ながら、愛媛県では保育園の開園や改修にあたり厚生労働省の室内化学物資対策を行っていません。化学物質濃度を測定しないまま開園をしています。このような自治体がいくつかありますが、東京都、横浜をはじめ、公共施設における室内空気の安全を担保することを自治体が行っています。 東京都においては、保育園の開園の条件として、具体的な空気検査の基準を条令で定めています。しかし、多くの自治体では 新築の新しい保育園が出来ても室内空気の安全検査をしていません。 ( 東京都:保育所設置認可等事務取扱要綱 ) 設置者は、「保育所における室内化学物質対策実施基準」(別紙1)に基づき、室内化学物

質を測定するとともに必要な対策を講じ、安全性が確認された後に開設すること。 「東京都:保育所における室内化学物質対策実施基準」 http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/kodomo/hoiku/ninka/n_syousai.files/youkoubesshi.pdf


化学物質という見えない恐怖


小さな子供に安全な空気を吸って頂きたい想いで、建築基準法で定める以上の安全な保育園の建物の設計サポートし、2年間で6つの園が開園しています。


住宅においても健康な空気が吸える家を建てる必要があると思ったので建設会社を始めました。


最近のシックハウスで健康被害が起きているケースでは、厚生労働省が指定する化学物質の指針値以下の低濃度で起きていることも判ってきています。国は化学物質の濃度基準を下げるように検討会を実施しています。しかし、厚生労働省なので住宅への規制は行えません。